ストマ

ストマ装具を付けたまま湯船に入れる!人工肛門の悩み

アルケア社のバスラックシール

どうもこんばんは。

28歳でクローン病になり、42歳で大腸全摘と永久人工肛門造設になった岡田です。

昨年の12月末にその手術をして、早や10カ月も経過しました。
またその所感も詳細にお伝えしたいと思いますが、結論としてQOLはクローン病の体調不良や腹痛、下痢などに悩んでいた日々よりは上がったと思っています。

食べるものも以前より気を遣わなくなったし、トイレの心配もなくなったしね。

細かいメリットやデメリットは色々あるので、また別で記事を書ければと思いますが、今日は自分の中での「ストマ生活になって感じた大きなデメリット」をもしかしたら克服できたんじゃないかなと思って、その話を紹介したいと思います。

先に結論を言っちゃうとコレ(↓アルケアの入浴用シール)ね。サンプルでもらったコレがとても良かった。
これで4歳の息子と一緒にお風呂に入れたのが嬉しかったので共有。

(ストマ生活)風呂に入れど湯船に浸かれず

大腸全摘と人工肛門造設の手術をする前の、単なるクローン病患者の時は外見は特に普通の中年男子だったので入浴については特に気にすることはなかったんですね。

世の中年が感じる?「面倒くさいけど、湯船に浸かったら気持ちいい」という感覚をまさに持っていて、無精ではあったけど冬の湯船はもちろん、銭湯・温泉とかそんなに積極的ではないけど機会があれば楽しめるというタイプでした。

ところがどっこい、ストマ造設の手術をして退院・帰宅してから気づいたけど「あ、これは中々湯船に浸かるのは難しいな!」という。

元々シャワーだけで済ますことも多かったとは言え、やっぱり週に1~2回とかは最低湯船に浸かりたいし、寒い日は暑めの風呂で芯から温まりたい!

しかし、ストマ装具を付けて入ると装具の周りのシール部分から浸水してきたりシール部分がぐじゅぐじゅして今にも弱くなってきたりで、昨日変えたばかりのストマ装具をまた変えないといけないということになってしまう。

もしくはストマ装具も外して、腸を剥きだしで入ると意識せず便が出てしまうこともあって、それはそれで冷や冷や。。
(一応お医者さんや看護師さんからは「腸をむき出しで入っても、浸透圧?の関係で湯船のお湯が腸の中に入ることはないから問題はない」とは聞いていたが)

入浴用のストマ装具の保護シールを試すも無念

まあでも世の中にはお風呂用のストマ装具を保護するシールが売っているのは知っていたので、試しに1,2種類購入して見て試したんですよね。

「あれれ?」

思っていたよりもうまく貼れない。

まず、ストマ装具を折りたたんでシールの内側に入れるとあるが、すぐに広がってくる。
ネット(網)タイプのものもトライしたが装具がすぐに膨らんで来る。

どちらにしても結果、肝心の全体を覆うシールもぼっこり膨らんで肌に馴染んでいないしシールの面積が奪われて装具の周りに張り付く余白が少なくなっていた。

それに加えてシール自体の伸縮が弱いのか、体のシワにうまく密着せず波うってしまい、入浴する前から隙間が出来ているのが分かって案の定湯船ですぐに保護シールも装具も外れてくる始末。

お風呂の生活を奪われるストマ装具者

その数回以来、すっかり心が折れて

「もう湯船は入らなくていいや」と拗ねてしまう。

今振り返るとやっぱり「本当は入りたい」と思っていたんだけどね。

その失敗以来、ほとんどシャワーだけの生活になってしまう。(確か一日だけどうしても入りたくなって装具が外れてもいいや、という気持ちで入ったかな。結局装具外れて交換したけど)

上にも書いたけど、4歳になる息子がたまに「お父さんと一緒に入りたい」って言ってくれるけど泣く泣く断っていたんよね。。
ストマ装具が丸見えなのも中々まだ説明できる年齢でもないし。。

ようやく来ましたストマ装具つけたまま入浴の助っ人

たまたまなんやけどね。

装具のセラプラスがちょっと次回薬局に取りに行くまでになくなりそうやったからネットで購入しようかなとオンラインで調べて、初めてのサイトで「アルケア社のバスラックシール」をたまたま見つけた。

この時は期待もしてなかった。
「またいつもの入浴保護シールかな」と。

サンプルで1枚無料でもらえそうやから、セラプラスのストマ装具と一緒にカートに入れて送ってもらったんですよ。

自宅に到着してからも、ずっとほったらかしでシャワー生活を続けていた。

ほんである日、息子がまたまた「お父さんと一緒にお風呂入る」って言ってくれて、「そういえば」と思い出し、一度試してみるかと思い立ちましたとさ。

この画像は株式会社タイザックさんから拝借しました。

なんか使いやすい。

カラダにシールを貼っている時から安心感を感じて、「あ、これはもしかしたらいけるかも」

シールがきめ細かく肌に張り付いてくる。

シャワーで体を洗って、一緒に浴槽にジャボンとしても・・
大丈夫!

ゆっくり20分は浸かれたかな。

息子にも「お腹どうしたの?」と聞かれたけど、「ケガしたから大きなバンソコウを貼ってるねん」と伝えるとあんまり気にしてなかったようやし。

大満足でした。

ストマ入浴の次なるチャレンジ

一応、注意としては
完全に防水できた訳ではなかった。20分の入浴の中で隙間から少しお湯が入ってきていた様子。

風呂上がりにゆっくりシールを剥がすとストマ装具が少し濡れていた。
(それでもあんなにしっかり浸かったのに少しの濡れて済んでたのは驚き)

装具の周りの皮膚も少し濡れていたのでしっかりと拭き上げる。
この状態でいてしまうと、また新たな皮膚トラブルが生まれる。

とはいえ、体を乾かしながら次なるチャレンジが頭の中に思い浮かんでいた。

温泉旅行

改めて自分は風呂無精やけども、旅行とセットになる温泉はやっぱり好きな部類ではある。

ストマ装着しての入浴に失敗が続いていてストマ人生においての湯船は諦めかけており、温泉旅行というワードにもそんなに輝きを感じなくなりかけてはいたが、希望が持てるとワクワクはしてくる。

まあそれまでも、自宅で家族と一緒にお風呂に入れる可能性が広がっただけで幸せではある。

今回はサンプルだったけど10枚ほど購入して、また何回か試して入浴機会を増やしていきたい。

是非、人工肛門になってストマ装具のおかげで湯船への入浴回数がガクンと減ったという方には試してみて欲しい。