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潰瘍性大腸炎の人でもアボカドは食べられる?!

潰瘍性大腸炎でもアボカドは食べられる?

潰瘍性大腸炎では、腹痛や下痢などの腹部症状が続きます。
症状が治まっているときでもなるべくおなかにとって優しい食事を心がけたいですよね。
特に女性は美容効果が高いアボカドを積極的に食べたい方も多いと思います。

結論から言うと、潰瘍性大腸炎の人でもアボカドは食べられます!が、少し注意が必要です。
「健康に良いって言われている食べ物なんだから、食べても良いんじゃない?」「アボカドはフルーツだから食べても大丈夫」と思ってしまいがちですが、この記事では潰瘍性大腸炎の人でもアボカドを食べても良い理由と、おすすめの食べ方を紹介していきます。

潰瘍性大腸炎でもアボカドは食べられるけどタイミングに注意が必要!

「森のバター」と呼ばれるほど栄養価が高いアボカド。
潰瘍性大腸炎では、腸の粘膜が炎症を起こしてしまうので消化の良い食べものが好まれます。

アボカドは野菜であり、口当たりもなめらかで消化も良さそうに思われるかもしれませんが、実はそこまで消化が良いわけではありません。
潰瘍性大腸炎の人が食べてもOKですが、食べる時期に注意が必要です。

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アボカドはどんな食べ物?

アボカドは「世界でいちばん栄養価の高い果実」としてギネスブックに登録されているほどのスーパーフードです。

なかでも腸内環境を整えてくれる食物繊維と、糖質や脂質の代謝を助けてくれるビタミンも多く含まれていて腸活に向いているといえます。
他にも不飽和脂肪酸が多く含まれているおかげで悪玉コレステロールの値を改善する効果があったりと、健康にも良いとされています。

潰瘍性大腸炎の人は、腸に炎症が起きているため栄養やエネルギーの吸収が不足しがちです。野菜にしては脂質が多く含まれ、カロリーが高めのアボカドは摂取カロリーを増やす上で重宝されそうですね。

アボカドを食べたいときは寛解期に食べましょう!

腸活に向いているとされるアボカドですが、潰瘍性大腸炎の人は食べるタイミングに気をつける必要があります。

潰瘍性大腸炎には症状が出ている「活動期」と症状が治まっている「寛解期」があります。
活動期は症状が出ているので食欲も低下しやすいため、消化が良く高たんぱく、高エネルギーのものを積極的に食べた方が良く、寛解期には基本的に食事制限はありません。

アボカドに含まれている食物繊維の多くは消化が良いものではないので、症状が出ている活動期は避け、寛解期に食べるのが良いでしょう。

アボカドに多く含まれている食物繊維は2種類ある!

先ほどアボカドには食物繊維が多く含まれているとお伝えしましたが、食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類があります。

アボカドには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれていますが、不溶性食物繊維の方が多く含まれています。
不溶性食物繊維のはたらきは、腸の中に水分をとどまらせて膨らむことで腸を刺激し、排便を促してくれるというものです。

腸内環境を整えてくれる食物繊維だが、消化がいいわけではない

不溶性食物繊維の腸の中に水分をとどまらせて膨らむというはたらきは、消化されず便として排出されるということです。
消化がされないということは、腸への刺激がそれだけ大きいということになります。

潰瘍性大腸炎の活動期は下痢症状を伴うことがあるので、不溶性食物繊維を摂りすぎると下痢を助長してしまうことになりかねません。
腸への刺激も大きいので、症状が出ているときにアボカドを食べるのは我慢したほうがよさそうですね。


潰瘍性大腸炎の人におすすめなアボカドの食べ方

潰瘍性大腸炎の人がアボカドを食べるには、寛解期に食べることで腸内環境を良好に保つことができます。
栄養価が高いとされるアボカドですが、アボカドだけ食べていれば大丈夫!というわけではありません。
潰瘍性大腸炎の人だからこそ、おなかに優しい食事にするために気をつけたいポイントを紹介していきます。

1日に半分〜1個程度が良い

DELISH KITCHENによるとアボカドはカロリーが高く、1個で約267キロカロリーもあります。たとえばお茶碗1杯のご飯(150グラム)が234キロカロリーなので、ほぼ同じです。(参考:https://delishkitchen.tv/articles/1397)

アボカドとご飯1杯だけでは栄養が偏ってしまうので、メインのおかずが加わることを考えるとカロリーの取りすぎになってしまう可能性があります。
カロリーを気にしている方は食べすぎに気をつけましょう。

栄養バランスの良い食事にアボカドをプラス

潰瘍性大腸炎の寛解期は主に食事制限はなしとされていますが、とはいえカップラーメンや外食ばかりでは腸への刺激が強すぎて症状が再発してしまうかもしれません。
食べてはいけないものはないですが、バランスの良い食事を心がける必要があります。

アボカドには食物繊維とビタミンミネラル、脂質が豊富なので他の栄養素である糖質やタンパク質がとれる食材と合わせて食べるのがおすすめです。

アボカドにプラスする糖質は白米や食パンで

健康にいいとされる玄米や雑穀米は、食物繊維が多く含まれるため潰瘍性大腸炎の人は白米を選びましょう。
お粥にするとさらにおなかに優しいです。

パンもきちんと種類を選べば大丈夫です。
クロワッサンや菓子パンは脂質が含まれているので避けた方が良く、脂質を含んでいない食パンやフランスパンを選びましょう。

焼いた食パンの上にアボカドを薄くスライスして乗せて食べるアボカドトーストも食べられそうです!

アボカドにプラスするタンパク質は脂身の少ない胸肉や赤身のお刺身がベター

脂身の多い肉や魚は腸へ刺激が強く負担がかかるので、脂身の少ない胸肉やレバー、魚であれば青魚よりも白身魚や赤身のマグロなどが良いでしょう。

卵もタンパク質が豊富で、同時に良質な脂質も摂れるのでおすすめです。

アボカドとマグロの組み合わせはカフェで丼メニューとしても良くみられ、おいしい組み合わせですよね。
漬けだれの油を控えれば、おなかに優しくアボカドもおいしく食べられそうです。

潰瘍性大腸炎とアボカドのまとめ

潰瘍性大腸炎の人は腹痛や下痢といった症状があるだけではなく、腸内環境を良い状態で保つための食事を意識する必要があり、とても大変ですよね。
でも食べてはいけないものばかりに目を向けていると、食事も楽しめなくなってしまいます。

潰瘍性大腸炎の人がアボカドを食べるときは症状が治まっている寛解期に食べること、一緒に食べる食材を選ぶことで安心して食べることができます。
栄養価が高く美容効果もあるアボカドですが、おなかの調子と相談しながら美味しく食べていただきたいと思います。

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