クローン病になって10年ほど、ステロイド治療からレミケードの点滴治療を8週に1回になってぼちぼち生活できております私ですが、ここ半年ぐらいで新しい悩みが出始めました。
レミケードの点滴の治療の最中や直後はバシっと薬が効いてる感じがあり、点滴の最中から腹部の痛みは和らぎ通院当日の朝からの便意も収まっていくという、「どんだけ強いクスリを点滴してるんだ・・」と思わされるほどの効果です。
治療後の1か月ほどは無双状態になり、食生活もややリバウンド気味に食事制限を厭わずに食べたいものを食べる、というサイクルを繰り返してます。
お酒もたまに飲んだり、付き合い煙草も吸ったりもします。
無双状態の間の便は「軟便」というやつです。
水っぽい下痢ではなく、固形のいきみながら押し出す感じの便です。
クローン病になる前はずっとお酒を飲み続けていたこともあり年がら年中下痢でした。水様性の便というやつですね。
クローン病と診断されてステロイドからレミケードの治療に移行していく中でも、軟便から下痢の間ぐらい。
レミケードの8週間隔で効果が薄れるにつれて下痢気味になる、といった具合です。
効果が薄まって下痢気味になると便の回数も増え、食事も自重気味になり、トイレをやや気にしながらの生活に戻ります。
このサイクルや便事情も、もうだいたい慣れっこで特になんとも思わずに過ごしておりました。
まさかクローン病で便秘とな
ここ半年ぐらいでしょうか。2~3回ぐらいのレミケードの間隔なのでそれぐらいだと思います。
レミケード治療直後の便が、やはり軟便なのですが少し押し出しにくくなってきました。
便意を感じてトイレに座るもじっとしていても排泄はなく、いきんでいきんでようやく出てくるといった感じです。
さらに場合によってはいきんでもいきんでも出てこないので、仕方なしに一度諦めズボンを上げてトイレを出ても、どうもお尻の便意が残っていて気持ち悪い。
漏らしてしまうのでは?と思いまたトイレに籠っていきんでトライするも、なかなか出てこない、なんてことが増え始めた気がします。
原因は腸の狭窄なのか大丈夫なのか
不安になって少しネットで調べてみると、お尻にもぞもぞ便意が残っている状態を「残便感」というみたいです。
まさにこれに当てはまります。
原因は様々なようで、便が大腸の中で長く留まることで便の水分が少なくなり固くなって排泄されにくくなることもあるようです。
しかし私の場合は見る感じでは特に固そうでもないのですが、どうやらかなり細いことが分かります。
写真などでお見せできないのが残念ですが、かなりかなり細い便でうどん麺ぐらいの細さ(太さ)ではないかと。すみません。
これはどうも腸が細くなっていて便が出にくくなっているようです。
腸が細くなる原因としてはクローン病で腸の中が炎症がおきてただれ潰瘍ができてしまうため細くなってしまうようです。
いわゆる狭窄(きょうさく)と呼ばれる症状のようで、ひどくなると腸閉塞という完全に便が通らない状況になってしまい手術が必要になる場合もあるようです。
腸閉塞とか大腸がんとか不安がたくさん
腸閉塞も死に至る危険性のある病気ですし、腸閉塞までいかなくても腸の狭窄は大腸がんの可能性が上げられるようです。
そもそもクローン病の症状は大腸がんの症状と酷似しているため、定期的に内視鏡の検査をしたりしております。
なので大腸がんではなくクローン病の症状の一環として腸が細くなって残便感があることも十分に考えられますが、ふと大腸がんのリスクも考えるとまた不安になってきます。
いきむという行為
そもそも今まで軟便や水様便が多かったため、あまり一生懸命いきんでトイレをしたことがなかったですが、この最近のトイレ事情によりかなりの「いきみ」を行っております。
正直あまり好きな行為ではありません。
というのも「トイレでいきむ」というのはかなり危険な行為であることを聞いたことがあり、今回改めて調べてみてもやはりかなり危ないことが分かりました。
まず血圧が瞬間的に上がる、高血圧の方は要注意です。
脳の血管が痛み、可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)と呼ばれるものや脳出血や脳梗塞を引き起こしたりもするようです。
実際、わたくしも頭が痛くなるぐらいのかなりのいきみをしないと便が出てくれないこともあり、身の危険を感じております。
問題はまだまだあります。
やはり加齢とともに、この「いきむ」行為はますます危険になる上に腸が細くなったり自力での排便する力が年々低下していくようです。
深刻いや切実な便意
そうこうこの便秘というのか残便というのか「クローン病のくせにウンチが出にくくなった」原因と解決法を求めてネットの情報を見てみると上記のような情報にあてられてもうとても不安になってしまいました。
結局なにか解決になったのか?というとまだその糸口は見つかっておらず、先の不安というよりもとりあえず目の前の悩みがどうにかならないものかと。
トイレにとてつもなく行きたいけども、うんちが出ない。出そうだけども出ないという状況は思ったよりも深刻です。
常に漏れそうな感覚に溺れます。移動が制限されるというか、綱渡り状態になります。
いっそ出し切ってしまいたいのに出てくれない、その後のスケジュールは決まっているので行動を開始しなくてはいけないのにトイレから出れない、いきみ続けて体力が疲弊している。
次の目的地まで行けるのか時間とも戦い精神的にも追いつめられる。
表現しにくい状態ですが、朝のトイレでその状態を自覚するとかなり危機感を覚えます。
今のところの対処
この半年ぐらいで劇的にヤバい状況が4回ぐらいありました。
トイレで極限まで努力してみたが出てこない、逆に間近まで出てきてるのか便意は強く残ったまま、仕事に行かないと行けない移動しないといけない。
もうあの精神状態にはなりたくないので、朝一発目のトイレでその状況を察知したら
①まずは白湯を飲みます。
腸を動きやすくして水分で滑らせるイメージで白湯を飲みます。
②姿勢を変えます。
便が通りやすい姿勢を探し続けます、トイレの中でかなりアクロバティックなポーズを取ります。
作り話でも笑いごとでもなく真剣です。切実です。
③携帯トイレを常備する
まだ使ったことはありません、説明書を見ても使い方はいまいち良く分かってません。
その状況が来たらむしろ漏らしてしまってから考えるかもしれません。
今のところ出来ることはこれぐらいです。
余談ですが和式便器が良かったという話
余談というか発見というか、先日たまたま同じように頑固なトイレの気配を感じながら移動をしておりました。
いよいよ我慢ができなくなって、有難いことにあった公衆トイレに駆け込んでみると和式便所でした。
贅沢はいえません、というか別に洋式でも和式でも気にしておりません。
またまたトイレに格闘するかと、とりあえず履物をおろして構えると結構スムーズに出たんですよね。
ちょっと慌ててたのでその時は「おっ」としか思わなかったのですが、たまに思い出すので機会があれば検証してみたいと思ってます。
今日はそんな話でした。