わたくしごと

痔ろうというお尻の悩み

痔ろう

痔というお尻の悩みは、なんというか毎日を憂鬱にさせます。

トイレの時だけでなく、歩いている時や仕事している時、恋人といる時などずっと痛みや違和感が残り気分がネガティブになります。

病変の場所としてなかなか病院に行けなかったり、家族や友人に相談できずにいたり、しんどい時間が長く続いて、インターネットで自分の症状を確認しても解決にはなかなか至りません。

わたくしの場合も、クローン病を気づいたきっかけが「痔ろう」と呼ばれる肛門周囲膿瘍という症状で長く私を苦しめました・・。

お尻が痛いぞ・・

プロフィールにも書きましたが、20代後半の当時はお酒を浴びるように飲んでいたのもあり、おそらく毎日のように下痢をおこしていました。

若かったのもあり、お腹の痛みや下痢の症状も気にせずにおりましたが、ある日お尻に違和感を感じたのを今でも覚えています。

立ち仕事をしながら、まだ「痛い」とも言えないお尻の腫れが少し擦れて当たり、何か違和感があると思いました。

それからすぐに、座るとその「腫れ」が「痛み」に変わり、座ることが無理な状況になりました。少しお尻を半分浮かせたり、動かしたりしながら誤魔化すのですが、このシコリが原因なのは自分でも分かったので、どうしたものかと思いましたが、何日かしたら引く腫れだろうと軽く考えていました。

まさか自分が痔になるとは

腫れは数日たっても全く引かずに、それどころか痛みも増して、当時は分かりませんでしたが膿が体に溜まることで熱っぽくなったり体がだるくなったりしました。

知り合いと話してる時に冗談で「お尻の腫れが痛いよ」というと、「いやそれは痔だ」と言われ、ようやく自分が痔なんじゃないかと気づかされました。

痔という病気は聞いたことがあっても、まさか自分に起こるものとは思ってもいませんでしたし、たまに痔の炎症を抑える薬のCMを見てもそんなに大層な病変だとも考えたこともありませんでしたが、とりあえずこの痔を治す薬をもらいに行こうと近くのクリニックに行く決意をしました。

このクリニックに行くまでにも、冒頭に書いたように恥ずかしさなんかで数日躊躇して、どうにも辛抱ならん!と痔に急かされるように駆け込みました。

切って治すタイプの痔なんですね・・

ここからクローン病との長い付き合いが始まりますが、初めて私を突き放した事実が、

「私の痔は、痔ろうという手術をしないと治らない痔」ということでした。

塗り薬を塗れば治るんだろうとタカをくくっていたのもあり、手術という大層なことになるとは思ってもおらず、なんならその日も薬をもらって帰るつもりがお尻にメスを入れられ排膿することになりました。

まさか切る処置をされるとは思ってもいなかったものの、これしか方法がないという流れで排膿してガーゼをあてて抗生物質をもらって帰り半日もすると体の倦怠感もなくなり、「痔ろう」の怖さも、すぐに一度忘れてしまいました。

しかしながらまた一週間二週間すると新しく腫れが出てきて、「やっぱりこれは痔ろうなんだ」と目の前に突き付けられ、根治治療からは目を背けつつ、そのクリニックに排膿だけをしてもらいに数回通って先延ばしにしておりました。

痔ろうを治すだけでは治らない

そしてプロフィールにも書きましたが、痔ろうを手術以外に治してくれるところはないかと行った新しい病院で

「これはクローン病だから、そちらを先に(同時に)治さないと痔ろうはまたすぐできるよ。」と言われ、痔ろうの時よりも大きなショックを受けることになります。