紹介

クローン病と付き合いながら活躍するアスリート

ジャマン・トンプソン

ご存じの通り、慢性の自己免疫疾患であるクローン病は消化器系に炎症をもたらし日常生活を今まで通り過ごすことも大変困難になります。

クローン病を発症したとき、おそらくは皆な一様に「今まで通りの日常が送ることは出来ないのではないか」と想像しかなり落胆したかもしれません。

お腹が慢性的な炎症で痛み、動く気力、仕事をする気力もなくなり頻便によりトイレを常に気にしながら、だんだんと外に出かけること、買い物に行くこと、旅行に出かけること、スポーツをすること、アクティビティをすることを諦めているのかもしれません。

しかし本当はクローン病を患いながらも適度に運動をすることで、基礎体力を向上させ免疫システムを強化することができます。
またストレスを軽減し次の再燃を防ぐことが出来ます!

今日はクローン病を患いながらもスポーツを現役で活躍する人、自身の経験を活かしてフィットネスやヘルスケアをSNSでシェアしている海外の人を紹介します。

ボディビルダーのピーター・ニールセン


ピーター・ニールセンは15歳の時に自身がクローン病と診断されました。
しかしピーターは肉体的にも精神的にも健康な生活を求めて、今では50を超えるボディビルダーの賞を受賞し、その中にはミスターインターナショナル・ユニーバースミスターアメリカなどの名誉ある賞も獲得しています。
現在は自身の経験を基にトータルヘルスケアのコーチングを開設しています。
また同時にクローン病&大腸炎財団のスポークスマンを務めています。


女性ボディビルダーのダラス・ラエ


ダラス・ラエも同じく9歳の時にクローン病と診断されました。
今ではパーソナルトレーナー、栄養療法士、フィットネスの専門家として活躍しています。
ダラスはボディビルの日常をSNSで共有し、クローン病の治療法を見つけるために常に高い意識を発信し続けています。
インスタグラムでもストイックな一面とストレスフリーな一面とが見れて、メリハリの利いた憧れるような日常が垣間見えます。

クローン病の戦士ジェナニコール


彼女は自分自身のことをクローン病の戦士(Crohn’s Warrior)と呼んでいます。
もともと彼女はカリフォルニア州立大学に通う、ごく普通の女子学生でした。
ニコールは2015年在学中に「ストレス」から発症したと言います、それから彼女はプレドニン、ヒミュラ、ステラーラと試し続けながら病院の入退院を繰り返し、クローン病の痛みから絶望する毎日を送っていました。
最終的にニコールは幹細胞治療と出会い、今は長期的に寛解することができています。

彼女は長期的にクローン病で苦しみながら、同じクローン病の方と体験を共有することで乗り越えられた経験や知識を今シェアする側の立場として活躍しています。

NBAバスケットボール選手のラリー・ナンスJr


1993年生まれのラリーナンスは現役のプロバスケットボールプレイヤーであり、同じ名前である父親もまたNBAバスケットボール選手でした。
彼は16歳の時にクローン病と診断されました。父親と同じプロバスケットボール選手を夢見る高校生でしたが、症状が出始めたとき、彼は練習よりもただ横になるしか出来ませんでした。
体重減少やお腹の痛み、発育不全からスポーツはおろか日常生活もままならない状態でしたが、クローン病と診断されて以降レミケードを中心に治療を行い、みるみる頭角を現し、ついにはレイカーズからドラフト指名されてプロになることが出来ました。
現在はSNSで自身のクローン病の経験を共有し、他のクローン病患者に向けてポジティブな発信を行っています。


サイクリストのクリスティアン・マイアー


クリスティアン・マイアーはカナダのロードレース選手でした。
彼は2005年にプロサイクリストになるも、2009年にクローン病と診断、2012年には人工肛門(ストーマ)の手術を行っています。
現在は奥さんのコーヒーカフェを手伝うため31歳の若さで現役を引退し3児の父として第2の人生を歩んでいます。
彼もまたinstagramにてクローン病のこと、サイクリングのこと、トレーニングなどのことを発信しています。

クローン病を克服した俳優ジャマン・トンプソン


1989年アメリカのメリーランド州生まれのジャマン・トンプソンは数々のテレビや映画に俳優として活躍しています。
ナイキやリーボックなどのフィットネスモデルとしても活躍しています。
彼は2000年にクローン病の諸症状を発症し、クローン病と診断されました。

その後ジャマンは独自のストイックな食事療法でクローン病から脱したと公表し、自身のブログで公開しています。