エレンタールとは?
一般の人にはピンときませんが、クローン病の人にはメジャーな商品です。
このエレンタールはクローン病の人にとって欠かせないものです。
クローン病の人は健康な人より多くのカロリーを消費します。
クローン病の症状である消化管の炎症や発熱などで体力を多く使ってしまうからです。
体重が減ってしまいますので、高カロリーの栄養をとった方がいいです。
しかし、クローン病の場合は脂肪の多い食事はたくさん食べることができません。
低脂肪の食事でたくさんの栄養をとることは難しいです。
そのためクローン病の人にはエレンタールのような高カロリーの栄養剤が必要です。
エレンタールの特徴
消化しやすいように作られているので腸に負担をかけずに栄養がとれます。
脂肪が原因で体調が悪くなりやすいクローン病の人にはピッタリですね。
エレンタールは粉末タイプになっていて、1パックが80gで300キロカロリーです。
これを水や他の飲み物に溶かして液体として飲むのが一般的です。
エレンタールのメリット
・クローン病の炎症を抑える効果がある
・栄養の取り方を選べる
・クローン病が悪化した時でも使える
エレンタールはグルタミンなどのアミノ酸の栄養がたくさん含まれています。
ただ栄養が取れるだけでなく、病気自体の炎症を抑える効果があるといわれています。
また、エレンタールは口から飲み物として飲むこともできますが、鼻からチューブで
直接胃に送ることもできます。
夜間、寝ている間にエレンタールで栄養を取ることもできるわけです。
自分の生活パターンに合わせて使い方を変えることができるのは便利です。
クローン病の症状は安定している時期(寛解期)と悪化している時期(活動期)を繰り返すことが多いです。
どちらの状態でも、エレンタールは安心して使うことができます。
エレンタールは医師が処方するので薬扱いです。体調が悪くなった時などは自分で量などを判断せずに医師に相談しましょう。
エレンタールのデメリット
・味がおいしくない
エレンタールのまずさはクローン病の人には有名です。
消化・吸収を良くするためにタンパク質を分解しており、独特な味になるそうです。
この味は変えることができないので、“味変”させることが必要です。
エレンタールには専用フレーバーがあり、果物やコーヒー味などたくさんの種類があります。
エレンタールを処方された病院で無料で受け取れますよ。
また、病院や個人のブログでもエレンタールのアレンジレシピを紹介しているものがあるので試してみるのもおすすめです。
まとめ
・エレンタールはクローン病にぴったりの腸にやさしい栄養剤
・エレンタールは飲んでも鼻から入れても使える
・エレンタールはまずいのでアレンジもOK
クローン病は短期間で治るものではないので、長い付き合いになる病気だと思います。
食事とエレンタールなどの栄養剤を組み合わせて、自分に合った食事の取り方を続けていきたいですね。