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潰瘍性大腸炎にはヨーグルトが効果あり!

潰瘍性大腸炎にはヨーグルトが良い

難病指定されている疾患の1つでもある潰瘍性大腸炎は、現在日本に18万人いると言われており、さらにその数は年々増えています。完治が難しいと言われている潰瘍性大腸炎ですが、食事療法の1つとしてヨーグルトがおすすめです。

ここでは潰瘍性大腸炎とヨーグルトの関係について詳しく説明します。

潰瘍性大腸炎とは

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜に炎症が起き潰瘍が出来る炎症性疾患です。今のところ原因が分かってない為、難病指定されています。

主な症状は、下痢・血便・腹痛などで重症化すると発熱・体重減少・貧血など全身症状を引き起こすこともあります。

潰瘍性大腸炎にヨーグルトをおすすめしたい2つの理由

潰瘍性大腸炎は炎症性腸疾患なので、腸内の炎症を抑えることが症状改善に繋がっていきます。そのためにも潰瘍性大腸炎の方は食事に気を配る必要がありますが、なかでもヨーグルトは辛い症状を抑えていく上でとても役立ちます。ここからはヨーグルトが潰瘍性大腸炎におすすめされる2つの理由について説明しましょう。

整腸作用

腸の中には500〜1000種類の細菌が100兆個以上あり、それらが「善玉菌」と「悪玉菌」、そして「日和見菌」に分かれる事は知っている人も多いと思います。

この善玉菌と悪玉菌のバランスが腸内の健康状態を決めているのです。

大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌が多ければ、善玉菌は減り腸の活動は衰えます。逆にビフィズス菌やガゼリ菌などの善玉菌が増えれば腸の働きは良好になり免疫機能も向上します。

ヨーグルトに含まれる乳酸菌などの菌は、善玉菌の働きを活性化させることで腸内環境を整え、免疫力を高める効果があります。

潰瘍性大腸炎の方は腸内で炎症を起こしている場合が多いので、腸の状態を整えることで炎症を抑え症状を和らげる働きが期待出来ます。また、近年の研究で潰瘍性大腸炎の方は乳酸菌の数が少なくなっていることがわかっています。

主要な善玉菌であるビフィズス菌の数を増やす効果がある乳酸菌が減ると、腸内のバランスが崩れやすくなるので、足りてない乳酸菌をヨーグルトから摂取し善玉菌が増えやすい状態にすることは潰瘍性大腸炎の症状を和らげるためにも、とても大切なことなのです。

消化・吸収しやすい

乳酸菌が含まれている食べ物はヨーグルトだけではありません。発酵食品にはたいてい乳酸菌が含まれています。「それならヨーグルトじゃなくてもいいのでは?」と思う人もいると思いますが、そうではありません。

ヨーグルトがおすすめされるのは、もう1つ理由があるのです。それは消化・吸収されやすいということです。潰瘍性大腸炎の方は腸の働きが低下し炎症を起こしているので、病院でも出来るだけ腸に負担をかけない食べ物が勧められます。

ヨーグルトは腸にとって低刺激で消化されやすい為、潰瘍性大腸炎の方でもあまり腸に負担をかけずに乳酸菌を摂取することが出来るのです。

ヨーグルト

ヨーグルトの効果的な摂り方

ヨーグルトを食べることで腸の働きを整えるためには、出来るだけ毎日食べるようにしましょう。腸内細菌の数は日々変わります。そのためヨーグルトから乳酸菌を補給するのは間を空けないようにした方が効果的だからです。

また、普通のヨーグルトよりも低脂肪のヨーグルトの方が消化されやすく腸への負担も少ないのでおすすめです。より栄養の吸収力を高めたいのであれば、ヨーグルトにオリゴ糖を少し加えると良いでしょう。これはオリゴ糖を加えることで栄養が吸収されやすくなるからです。

まとめ

潰瘍性大腸炎は寛解と再発を繰り返し、原因も明確な治療法もわかっていない厄介な病気です。中には長い間悩まされている人もいると思います。さらには厳しい食事制限で好きなものを食べられない辛さもストレスが溜まります。

日々のヨーグルトで少しずつでも腸の状態を正常に近づけ、症状を和らげていくのに役立ててください。