食事

クローン病にはお米が良い

クローン病とお米

クローン病にはお米が最適

クローン病でも食事をできるだけおいしく食べたいですよね。
クローン病の人におすすめしたい炭水化物はお米です。

なぜ、お米がいいのかその理由をお米の特徴を交えながら説明します。

お米は脂質が少ない

お米・パン・麺類の脂質を調べてみました。

・お米お茶碗1杯     0.4g
・食パン1枚         3.0g
・そば(乾)1食      3.0g
・カップラーメン1個      14.0g

お米の脂質はパンや麺と比べて圧倒的に少ないです。

そのため、お米は脂質の量が気になる人でも安心です。
それにしても、カップラーメンの脂質の量はすごいですね。


お米は味付けを変えられる

お米はそのままでもおいしいですが、混ぜご飯などにして味を変えることができます。

お米そのものはシンプルな味なのでどんな味付けでも合います。
使う油の量に気を付ければ腸にやさしいチャーハンやピラフも作れます。

お米は体調に合わせたアレンジができる

お米は水の量で硬さを自由に変えられます。


体調に波がある時は食べられるものを決めるのも一苦労です。
炎症が強く体調が良くない時でも、柔らかいお粥ならするっと入るかもしれません。
お粥には種類によって名前がついています。

・お粥(全粥)  お米1:水5
・七分粥    お米1:水7
・五分粥    お米1:水10
・三分粥    お米1:水20

消化機能が心配な時はいつもより水を多めのお粥を作って調整できます。
このようにお米なら体調にあわせて無理のない食事を作ることができます。

お米は腸に良い効果あり

お米の中には“レジスタントスターチ”と呼ばれるでんぷんが入っています。

「冷やご飯でやせる」というダイエット方法を知っていますか?
これはお米の持つ“レジスタントスターチ”の働きを利用しています。

レジスタントスターチ”には、どのような効果があるのでしょうか。

・腸の運動を活発にする働き
・善玉菌を増やす働き
・腸の粘液を促す働き

このように腸に良い働きをするのでクローン病の人にもおすすめです。

この“レジスタントスターチ”は実はお米だけに入っている成分ではありません。
とうもろこしや大麦などにも入っています。
クローン病の人に毎日続けやすいのは日本人が食べ慣れているお米だと思います。

お米は脂質の少ないおかずと合う

お米そのものの脂質も低いですが、脂質の低いおかずとの組み合わせもばっちりです。
お米と合うおかずはやっぱり和食ですよね。

・焼き魚
・お浸し
・煮物
・味噌汁

このように和食はほとんど脂質の少ないおかずです。

ご飯に合うおかずを組み合わせるだけでも、自然に脂質を抑えた食事ができます。

同じお米の仲間でも、玄米や雑穀米はクローン病にはNGです。
健康にいいイメージがありますが、精米されていないお米は食物繊維が豊富で消化に時間がかかります。
クローン病の人は精米されている白米を選びましょう。

まとめ

・炭水化物の中でお米はアレンジが万能で腸にやさしい食材
・お米と合う和食を選べば脂質を抑えた献立になるので一石二鳥
・精米されていないお米は腸によくないので白米を選ぶ