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クローン病と闘いながら格闘家をする征矢貴

今回は、総合格闘家として活躍されている「征矢貴(そやたかき)」さんについてまとめました。
征矢貴さんは、2017年にクローン病を発症。
その後寛解と再燃を経て2019年6月にRIZINで電撃復帰。格闘家としては絶望的といえる2年というブランクを覆し、見事にKO勝利を収めました。
征矢貴さんは、どのようにしてクローン病と向き合いながら、過酷な格闘技の世界で活躍していくことが出来たのでしょうか?発症した時期、周りの支援、今後の目標などについて詳しく説明していきます。

征矢貴が難病指定クローン病を発症した時期

征矢貴さんは、2017年9月にクローン病を発症されています。
クローン病を発症した当時は、格闘技の練習とスポーツジムのパーソナルトレーナーの仕事を両立されており、3~4時間程度の睡眠時間で身体への影響があったのではないかと考えます。

クローン病を公表後、周りのサポートに救われたことも

初めの内は、体調が悪くなったら休むを繰り返されており、次第に「こんな状況で試合に出るのは無理だ。」と感じ休養を決めました。また、身近に肺がんの診断をされたが奇跡的に回復したボクシングトレーナーがいて、その方に病気の相談が出来たこと、「公表することで、自分自身も病気を受け入れられるから、公表した方がいいよ。」という言葉で公表することを決意されました。

クローン病の自分を受け入れるまで

征矢貴さん自身、初めは「症状が悪化して、もう復帰できないのでは…」とネガティブに考えていたが、考える時間が増えることで客観的に自分を見つめなおすことができ、徐々に「何もかも受け入れるしかないな」と思えるようになられました。
そのように受け入れることができるようになったのは、病気のことを相談したボクシングトレーナーの存在もあったと話されています。

クローン病休養後の新たな行動も

「以前より、考える姿勢が身についた」と話されます。以前は、いかに負荷をかける練習をするかに重きをおき、それが「強くなるまでの近道」と信じていたそうですが、現在は、厳しいトレーニングを行いつつ、いかに身体の負担を抑えるか。ということを一番に考えるようになっています。例えば、以前はウエイトトレーニングを中心に取り組んでいましたが、現在は初期負荷トレーニングという身体に負担をかけすぎず、身体機能を鍛える方法を取り入れるようになっています。

再燃時の征矢貴さんtwitter

「頑張ることで、同じクローン病患者に勇気を届けたい」

征矢貴さんは、「クローン病を抱えながら格闘家を続けている人は非常に珍しいので、自分が頑張ることで、同じような病気を抱えている方に、少しでも勇気を届けられたらと思います。また、同じ難病を抱えているスポーツを続ける方には、『無理せず休む』ことが重要であり、厳しい練習をする中でも、いかに自分の身体のケアをするかを考えてほしい。今現在、同じクローン病と戦っている方は、格闘家の厳しい練習よりはるかに大変だと思います。もしかしたら、自分がクローン病になったことを責めている方おられると思いますが、少しずつでもいいので自分を責めずに、自分と向き合ってもらえたらと思います。」と話されています。

征矢貴まとめ

今回は、難病を発症されながらも格闘家に復帰し、RIZINという晴れ舞台で見事に勝利を収めた「征矢貴さん」についてまとめました。
クローン病という難病と戦いつつも格闘家を続けるというのは相当な気持ちが必要だと思います。難病を抱えたといって気分を落とすことはなく、自分自身、病気と向き合う重要性が大切だということがわかりました。

同じクローン病のものとして本当に勇気をもらえる姿勢であり、アスリートだと思います。今後の活躍も是非注目して期待していきたいです!