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潰瘍性大腸炎に納豆が効く!

潰瘍性大腸炎には納豆が効く

炎症性腸疾患の1つである潰瘍性大腸炎は、腸の粘膜で炎症を起こし潰瘍が出来る疾患です。この潰瘍が原因となり腹痛や下痢、血便などの症状を繰り返すため、潰瘍性大腸炎になると辛い症状に悩まされます。
食事療法を取り入れ症状の改善を図ることになりますが、潰瘍性大腸炎におすすめの食品とは一体何でしょう?

答えはいくつかありますが、その中の1つに「納豆」があります。

ここでは、潰瘍性大腸炎に納豆が効く理由を詳しく説明します。

潰瘍性大腸炎の食事

潰瘍性大腸炎を患うと食事に気をつけることになります。

気をつけるポイントとしては「低脂肪」、「低残渣」、「低刺激」であること。そして高エネルギーで高たんぱくな食材を選ぶことです。

そのため卵や大豆製品、脂質の少ない鶏肉などは積極的に摂り、逆に脂質の多い肉や消化されにくい不溶性食物繊維、刺激の強いコーヒーやアルコールは避けるようにしましょう。
大切なのは腸に負担をかけない食事を心がけ、炎症を起こさないようにすることです。

納豆

納豆の力とは

納豆は昔から、健康に良い食べ物として日本人に愛されてきました。

そのため、潰瘍性大腸炎に限らず、病気になった人や健康診断で注意された人には病気の改善・予防の為、勧められるとこも多いでしょう。
潰瘍性大腸炎では特に納豆な力が助けになるのですが、ここからはその理由を説明します。

整腸のポイントは日和見菌

潰瘍性大腸炎は腸の環境を整えることが何よりも大切になります。つまり「整腸」です。
腸内には善玉菌と悪玉菌が存在しており、この2つがバランスよく存在していると腸が整うのですが、腸内細菌にはこの2つ以外に「日和見菌」という菌が存在しています。
日和見菌は普段、身体にとって良くも悪くも作用しませんが、数が多い方の味方をするという特徴があります。

つまり悪玉菌が多ければ一緒に悪さをし、善玉菌が多ければ整腸に繋がるということです。

善玉菌を増やす代表格が納豆

潰瘍性大腸炎の方が症状を和らげるには善玉菌を増やし、腸の働きを整えるような食事を心がけることが大切です。

そのためには善玉菌を増やす食事をすることが重要になりますが、その代表格こそが納豆なのです。

納豆に含まれている納豆菌は、それ自体が善玉菌なのですが、さらに代表的な善玉菌である乳酸菌を増やす働きがあります。
納豆菌は、十二指腸で酸素を使って増えることで、酸素を苦手とする乳酸菌が増えやすい環境を作ってくれるのです。その効果は素晴らしく、納豆を食べることで善玉菌の数が10倍に増えたという報告もあるくらいです。
また、納豆には善玉菌の栄養分となるオリゴ糖が含まれている事も潰瘍性大腸炎の方におすすめされる理由の1つです。

生きたまま腸に届く

善玉菌を増やす食材は他にもたくさんあります。
しかしその中でも納豆がおすすめされる最大の理由は、納豆菌が生きたまま腸に届けられることです。

納豆菌が生きたまま腸へ到達することで、他の善玉菌を増やす食材よりも効果的な整腸作用が期待できるのです。
そして納豆には6大栄養素が全て含まれています。特にビタミン類は豊富で整腸作用以外にも様々な健康効果が期待できます。
乳酸菌の中でもチーズなどの動物性乳酸菌ではなく、納豆などの植物性乳酸菌の方が潰瘍性大腸炎の方にはおすすめだと言うお医者さんもいるくらいです。


まとめ

難病に指定されている潰瘍性大腸炎は治りづらい為、長期間に渡って腹痛や下痢などの症状に悩まされる方が多いです。

その中で少しでも症状を緩和させたい、たまには好きなものを食べたいと思っている人も多いでしょう。
その為には日頃から食事に気をつけることが大切になりますが、納豆の持つ整腸作用はそんな思いを持った方にとって強い味方となってくれることでしょう。