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シリコン製剤によって体内で水素が発生し潰瘍性大腸炎はどう改善する?

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2022年7月、大阪大学などの研究グループが「抗酸化作用があるシリコン製剤が炎症を抑える効果があった」と発表しました。
これは潰瘍性大腸炎にも応用され、潰瘍性大腸炎の炎症も緩和されるのではないかと予想されております。
ピンとはきにくいニュースですが、今後潰瘍性大腸炎のみならずあらゆる病気に対して新しいアプローチが始まるのではないかと思っています。

大阪大学の研究ポータルサイトによると

本研究において、シリコン製剤は、潰瘍性大腸炎における大腸と脳の症状を緩和することがわかりました。シリコン製剤は、寛解と再燃の悪循環を断ち切ることのできる新たな治療薬候補として、大いに期待されます。

とあり、しっかりとその研究成果が発表され、今後の期待も高まる内容になっております。

そもそもシリコン製剤とはなんぞや、どういう症状の改善があるのか?どこまで効果があるのか?副作用はないのか?などを見て行きましょう。

ちなみにこの大阪大学率いる研究チームがタッグを組んだ水素サプリが医療薬に先立って販売されてます。
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シリコン製剤とは

シリコン製剤とは名前のとおりシリコンを原料とした製剤です。シリコン製剤というもの自体をこの研究グループが開発されたとなっております。
特徴としてはph7-9の中性領域の水と反応して水素が発生すること、また水素は20時間以上にわたって400ml/ℊ以上も発生し腸内で吸収されるがシリコン製剤自体は吸収されることがありません
phの低い胃の中では反応せずに、アルカリ性環境である腸内で水素発生反応が起こります。

水素が発生するとどうなるのか

腸内でシリコン製剤が水素を発生するとどうなるかを知る前に、ヒドロキシルラジカルという名前を聞いたことがあるでしょうか?
ヒドロキシルラジカル(OHラジカル)は悪玉活性酸素と呼ばれ、老化やガンを始めとする様々な病気の原因となるものです。

血管系の病気や内臓の病気、皮膚の病気、パーキンソン病やリウマチなどなど現代病の9割はこの活性酸素が原因とも言われております。

ヒドロキシルラジカルは太陽からの紫外線や食べ物の添加物、ストレス、はたまた人間の呼吸からも常時発生しています。

ヒドロキシルラジカルの寿命は短いですが、酸化作用が強いのが特徴です。

酸化するとどうなるのか、と言うと老化が促進されたり上記のような病気の原因になるということになります。

このヒドロキシルラジカルを消滅させるには水素と結合させるのがベストということになります。

一時期は良く聞いた水素水

いっとき「水素水が体に良い」と流行った時期がありました。
芸能人の方でも愛飲されていたり、自宅で作れる機械もありました。
色んなメーカーから商品が出てきては、怪しいものもあったりして、世間からは「水素水自体がインチキだ」というイメージすらつきました。

そもそも水素は水に溶けにくい性質の上、商品として水素を水に閉じ込めておくのは難しかったりコストがかかったりします。
市販の水素水のパッケージを見ても0.3ppm~1.6ppmと限界があり、換算すると1Lの飽和水素水に含まれる水素は18mlぐらいです。

さきほどのシリコン製剤を用いた腸内での発生する水素は400mlでしたね。

しかも経口で体内に取り入れた水素水はせいぜい1時間ほどで通常の濃度に戻りますが、シリコン製剤からの水素は20時間も発生し続けます。
この比較だけでもどれだけシリコン製剤が大きな水素を発生させてるかが分かります。

水素水シリコン製剤からの水素
発生時間1時間20時間
成分量18ml(1Lあたり)400ml(製剤1gあたり)
通常の水素水の400L以上に相当
安定性空気中の放置によって水素濃度が低減安定(数年放置しても水素発生能力の変化なし)

水素以外の抗酸化作用のあるものは多量摂取が難しい

例えばワインから取れるポリフェノールやビタミンC、ビタミンE、はたまた抗酸化サプリメントというものもありますが、これらは善玉活性酵素と呼ばれる過酸化水素なども除去してしまうためかえって免疫力が下がるというデメリットもあります。

研究成果による潰瘍性大腸炎の炎症の緩和

実際に行われた研究結果では、潰瘍性大腸炎の患部である大腸の炎症を緩和し全身の炎症も抑制していることが分かりました。

さらに大腸の炎症にとどまらず、潰瘍性大腸炎の病態の悪化として「がん化」が上げられますが、こちらもその原因となる血中の酸化ストレスの蓄積の緩和や大腸の過酸化脂質と呼ばれるものの緩和も認められました。

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大腸の患部だけでなく不快感が生じる知覚・精神症状も改善

潰瘍性大腸炎の炎症を抑えることはもちろん、疾患者としては一時的な症状の緩和だけでなく目指すところは完治であったり長い寛解です。
そのために研究グループは神経系にも着目しています。
内臓の不快感や内臓の痛みを感じる神経群も解析し、シリコン製剤の投与によってその神経群の活性化の緩和も確認しております。

これは長引く潰瘍性大腸炎の症状の中で、うつ症状や不安障害など精神的にダメージを受けることへの改善も同時に行えることが分かります。

シリコン製剤の副作用国立研究開発法人科学技術振興機構「新技術説明会HPより」

シリコン製剤の投与による副作用は?

このシリコン製剤による副作用は全くないと研究レポートにも明言があります。

シリコン製剤自身は吸収されないため、我々が調べた範囲では副作用は全く観測されていない。

シリコン製剤による体内水素発生と医薬応用PDFより)

別の資料においても上記の画像を示しているとおり、細胞に突き刺さるアスベストのような針状の構造ではなく食品添加物として認可されている珪藻土のように、角がなく球状に近い構造に加工している」ため高い安全性を確認しています。

そのほかにも91日間の反復投与で人間が摂取する約100倍の量での動物実験を行いましたが死亡例はおろか体重などの一般状態の変化も見られませんでした。
染色体異常なども異常なしとして報告が上がっており、副作用がないという従来の医薬とは全く異なるタイプの医療薬と言えます。

潰瘍性大腸炎だけではなく幅広い病気が改善していく

同研究グループが国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)によせた、研究成果からの新技術の資料(PDF)には潰瘍性大腸炎以外にも、慢性腎臓病やパーキンソン病、アトピー性皮膚炎など酸化ストレスで起こる様々な病気に対しての効果を確認したと発表しています。

このページでは潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患をメインとしたサイトであるため他の疾病は割愛しますが、それぞれに悩まれたりQOLの向上に日々努められている方が多い中、かなり明るいニュースであることは間違いありません。

気になる今後の治療薬の予定や現状で私たちが手にできるサプリ

2019年頃から研究チームは研究成果を発表し、直近では2022年7月に潰瘍性大腸炎に対してのプレスリリースがあったばかりですが、実はすでにサプリメントとしては購入できる状態になっておりました。
2019年からペット用のサプリメントが販売開始され、2020年6月から人用のサプリメントが販売開始、2020年11月から少しずつ臨床試験が始まっているようです。

レナトスジャパンの水素サプリ「HH LABO」

大阪大学を始めとする研究グループが一緒になって開発したレナトスジャパンのHH LABOという水素サプリが販売されています。
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国際特許取得済みの水素サプリメント
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■原材料名
ケイ素[レナシアプラス®(ケイ素食品剤)100%使用](国内製造)、デキストリン/HPMC(植物性カプセル)、微粒二酸化ケイ素
(※ケイ素はシリコンの日本語表記)
■内容量
1粒重量…425mg / 1粒内容量…365mg ※ケイ素食品剤は1粒あたり350mg配合。

動物用の水素サプリ(シリコン製剤)

動物へのシリコン製剤
写真では糖尿病の改善例ですが、他にもアトピー性皮膚炎や脱毛にも効果があります。

犬用も人用と別で同じレナトスジャパンからサプリが出てます。


引用元一覧

大阪大学の産業科学研究所の小林光ほか、たくさんの方の知識と努力の結晶でこのシリコン製剤にたどり着いたと思います。
尊敬の意を示します。今後に期待します。

関東化学株式会社「シリコン製剤による体内水素発生と医薬応用」https://www.kanto.co.jp/dcms_media/other/CT254_01.pdf
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「シリコン製剤による慢性疾患の予防・治療」(PDF)
https://www.jst.go.jp/coi/sympo/poster/v2-3-2.pdf
大阪大学の研究ポータルサイトhttps://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2022/20220721_1
新技術説明会(PDF)https://shingi.jst.go.jp/pdf/2020/2020_kisoken_1.pdf