突発的に起こる下痢に効果を発揮する薬である、「ストッパ」。
テレビCMなどで見たことがある方もいるのではないでしょうか。
潰瘍性大腸炎の方の場合、ストレスや食事内容などによって急にお腹を下すことも多いですが潰瘍性大腸炎の下痢にはおすすめできません。
本記事では、潰瘍性大腸炎の下痢にストッパがおすすめできない理由や、内服したいときの注意点を紹介します。
潰瘍性大腸炎による急な下痢で困っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ストッパは潰瘍性大腸炎にはあまり効果が期待できない
ストッパは潰瘍性大腸炎の方の下痢にはあまり効果が期待できません。
ここでは、潰瘍性大腸炎の下痢のメカニズムと、ストッパがおすすめできない理由について解説します。
潰瘍性大腸炎による下痢のメカニズム
潰瘍性大腸炎は難病に指定されており、潰瘍性大腸炎の下痢は、腸内の炎症によって起こることがわかっています。
しかし、発症の原因や治療法は確立されておらず、ストレスや食事内容によって症状が悪化する場合があるのではないかとされていますが、明確にはわかっていません。
（参考：難病情報センター「潰瘍性大腸炎」）
例えば、脂っこいものを食べすぎて腸や胃に負担をかけてしまったり、仕事で大きなストレスを抱えていたりする場合は、下痢や腹痛といった症状が悪化すると感じている患者さんは多いようです。
急な下痢を引き起こす過敏性腸症候群
対して、潰瘍性大腸炎以外の方でも急に下痢になってしまうことがありますよね。
突発的な下痢は、自律神経が不安定になることで起こるとされています。
例えば、食事やストレスなどの刺激で自律神経が乱れ、腸が過剰に反応してしまうことがあります。
腸の動きが活発になってしまうことで、急な下痢を引き起こします。
通勤・通学中の満員電車や満員バス、あるいは職場や学校生活に対する不安やストレスなどが原因となるケースが多く、潰瘍性大腸炎のように腸に炎症が起こるわけではありません。
ストッパは腸の過剰な働きを抑制してくれる
ストッパは、自律神経の乱れによって活発になった腸の動きを抑えてくれる働きがあります。
一方で、潰瘍性大腸炎で起こる下痢は、腸の炎症によるもの。
下痢を起こす原因が異なるため、多少の効果はあるかもしれませんが潰瘍性大腸炎による下痢にはあまり効果は期待できないでしょう。
ストッパには4つの種類がある
ストッパには、4つの種類があります。
潰瘍性大腸炎の方でも、一般の方と同じようにお腹の冷えやお酒の飲み過ぎなどによって、下痢をしてしまうこともあるでしょう。
ここでは、ストッパのラインナップを紹介します。
「突発性の下痢用」ストッパ
1番メジャーな、突発性の下痢用の「ストッパ下痢止めEX」。
【ストッパ下痢止めEXの特徴】
水なし1錠でOK
素早く溶ける
眠くならない
ストッパ下痢止めEXは、ストレスやお酒の飲み過ぎなどによる下痢に効果的です。
自律神経の乱れの原因である「アセチルコリン」という物質をブロックすることで、突然の下痢に素早く効果を発揮してくれます。
こちらのストッパには、「タンニン酸」という腸表面の炎症を起こしている部分を保護する働きも。炎症を早く抑える効果も期待できます。
「女性特有の下痢用」ストッパ
女性に嬉しい成分が配合された、「ストッパエル」。
【ストッパエル下痢止めEXの特徴】
水なし1錠でOK
爽やかなアップル味
生理に有効な成分を配合
女性におすすめなストッパエルには、ストッパ下痢止めEXに加えて、女性に嬉しい成分が多く配合されています。
自律神経の乱れによる突発的な下痢に効果のある「生薬ロートエキス」に加えて、女性特有の冷えや、腹痛を伴う下痢に効果を発揮する「生薬シャクヤクエキス」を配合。
さっぱりしたリンゴ味は、下痢で気分が悪いときにも内服しやすくてうれしいですね。
「子どもの下痢用」ストッパ
試験や発表会など、学校生活にも意外とストレスはあるものです。
子供用のストッパは、小中学生の下痢でも使えるように成分量が少なめに調整されています。
【小中学生用ストッパ下痢止めEXの特徴】
水なし1錠でOK
飲みやすいピーチ味
子供用に成分量が調整されている
小中学生用ストッパ下痢止めEXは、配合されている成分は大人用のストッパとほぼ同じです。しかし、体が小さな小中学生のために成分量が調整されているので、小学生でも安心して飲むことができます。
外出時のお守りとして、持っておくのも良いですね。
新発売！食べ過ぎ・飲みすぎ専用のストッパ
飲んだ次の日、お腹を下してしまう方も多いのではないでしょうか。
お酒の飲みすぎや食べすぎに効果的なストッパNOMは、2日酔いでも飲みやすいような工夫がされています。
【ストッパNOMの特徴】
水なし1錠でOK
2日酔いでも飲みやすい
消化を助けるウコンエキス配合
潰瘍性大腸炎の方でも、仕事の付き合いなどでお酒を飲むこともあるでしょう。
ついつい飲み過ぎてしまった次の日は、お腹を下してしまうこともしばしば。
そもそも飲み過ぎや食べ過ぎは、腸に負担がかかるので避けたいところですが、付き合いでどうしようもない時は頼ってみるのも良いかもしれません。
潰瘍性大腸炎の方がストッパを使用する際の注意点
潰瘍性大腸炎の方がストッパを内服する場合、飲む前に主治医に相談しておきましょう。
潰瘍性大腸炎の方の場合は、病院から処方されている薬を飲んでいることも多いです。
潰瘍性大腸炎の薬はたくさんあり、飲み合わせが悪いものがある可能性もゼロではありません。
急な下痢の際にストッパを内服してもよいか、事前に医師に申告しておきましょう。
潰瘍性大腸炎とストッパ下痢止めのまとめ
潰瘍性大腸炎の下痢と一般的な下痢はメカニズムが違うため、潰瘍性大腸炎の下痢にストッパはあまりおすすめできません。
また、潰瘍性大腸炎の方の場合は、通院していてお薬をもらっている方もいるでしょう。
ストッパとの飲み合わせが悪い場合があるため、内服前に主治医に確認する必要があります。
潰瘍性大腸炎は、難病であり治療法が確立していないため、腹痛や下痢と上手く付き合っていく必要があります。
ストッパを活用したい場合は、主治医に申告のもと使うようにしてくださいね。
