食事

潰瘍性大腸炎でもお好み焼きは食べても大丈夫?レシピ紹介も

潰瘍性大腸炎とお好み焼き

お好み焼きやたこ焼きなどのこなもん・ソース物って無性に食べたくなるときがありますよね。

潰瘍性大腸炎では腸の内側が荒れてしまい腹痛や下痢などの症状が出る病気なので、なるべくおなかに優しい食べものを選ぶ必要があります。

粉物であるお好み焼きはお腹が張る印象がありますし、ソースやマヨネーズは刺激が強いようなイメージがありますが、結論潰瘍性大腸炎でもお好み焼きは食べられます。

さらに少しの工夫で潰瘍性大腸炎の人でも気にせず食べられるポイントもあるので、合わせて紹介していきます。

潰瘍性大腸炎でもお好み焼きは食べられる!

ガッツリ系のイメージが強いお好み焼きは、なんとなくおなかにとっては刺激が強そうですよね。
潰瘍性大腸炎の方の食事は、消化が良く高エネルギー、高たんぱく、低脂肪の食事が良いとされていますが本当に食べても大丈夫なのでしょうか?

潰瘍性大腸炎でもお好み焼きが食べられる理由

お好み焼きは関西風や広島風など地域でレシピが異なりますが、生地には小麦粉を水で溶いたものが使われていて、豚肉や海鮮類と一緒に鉄板で焼き、ソースやマヨネーズなどをトッピングするのが一般的だと思います。

卵や豚肉、海鮮類は大切なたんぱく質になるため潰瘍性大腸炎の人には良い食材といえます。
関西風のお好み焼きにはキャベツや長芋を入れたりするそうですが、野菜はビタミンが多く含まれているので栄養も摂れて良さそうです。

お好み焼きの生地に使われる小麦粉ですが、残念ながら小麦粉は消化が悪いと言われています。
小麦粉にはグルテンという物質が含まれており、このグルテンが消化が悪い原因になっています。
しかしお好み焼きに使われる小麦粉は薄力粉であり、小麦粉と比較すると薄力粉はグルテンの量が少なめです。
広島風のお好み焼きに使われる中華麺も薄力粉でできているため、潰瘍性大腸炎の人でもお好み焼きは食べても大丈夫そうです。

トッピングとしてなくてはならないソースは、実は脂質がゼロ。ほとんどが炭水化物からできています。(参考:おたふくHP
マヨネーズはほとんどが脂質ですが、カロリーカットのマヨネーズもあるため工夫次第で低脂質のお好み焼きができそうです。
(参考:キューピーHP

潰瘍性大腸炎の人がお好み焼きを食べるときは寛解期にしよう

潰瘍性大腸炎の人には症状が出ている「活動期」と症状がおさまっている「寛解期」があります。寛解期には原則食事制限がありません。
とはいえ腸内環境を良い状態で保つために、消化が良く腸に刺激が少ない食事を選ぶ必要があります。

お好み焼きの材料は豚肉や卵などのたんぱく質、キャベツなどの野菜、生地の薄力粉、トッピングのソースやマヨネーズなどです。

潰瘍性大腸炎の人の食事は消化が良いことが大切なので、生地の薄力粉やトッピングのマヨネーズで少し腸に負担がかかることを考えると、寛解期を選んで食べる方が安心ですね。

潰瘍性大腸炎でも食べれるお好み焼きレシピ

潰瘍性大腸炎の方が食べやすいお好み焼きのレシピをご紹介します。潰瘍性大腸炎の症状は個人差がありますので、食材の選択や調理方法には注意が必要です。
医師の指導に従い、無理なくお好み焼きを楽しんでください。

【材料】(2人分)

薄力粉:200g
卵:2個
キャベツ:約1/4個(せん切りにする)
細ねぎ:2本(みじん切りにする)
鶏胸肉:約100g(下茹でして細かく刻む)
さつまいも:1本(すりおろして水分を絞る)
だしの素:1小さじ
塩:少々
サラダ油:少々

【作り方】

ボウルに薄力粉、卵、だしの素を入れてよく混ぜます。
キャベツ、細ねぎ、鶏胸肉、さつまいもを生地に加え、軽く混ぜ合わせます。
フライパンを中火に熱し、少量のサラダ油をひきます。
生地をフライパンに流し入れて、厚さ約2cm程度に広げます。形を整えますが、あまりこだわらずに自然な形が良いです。
両面がしっかりと焼けるまで、約3〜4分ずつ焼きます。途中、ひっくり返すことで均一に焼き上げます。
お好み焼きがしっかりとした焼き色がついたら、お皿に移して完成です。

このレシピでは、潰瘍性大腸炎の方にとって比較的食べやすい食材を選んでいます。ただし、個人の体調に合わせて食材の調整や量の調整を行うことが大切です。また、新たな食材を導入する前に必ず医師に相談してください。

潰瘍性大腸炎の人がお好み焼きを食べるときに注意するべきこと

お好み焼きの材料を考えると、潰瘍性大腸炎であっても寛解期に食べるように気をつければ食べられそうということが分かりました。
しかしできれば、もっとおなかに優しいお好み焼きが作れたら良いですよね。

生地に使われている小麦粉のグルテンが問題!

関西風お好み焼きにも広島風お好み焼きにも使われている小麦粉ですが、小麦粉にはグルテンが含まれています。
グルテンとは小麦粉に含まれるたんぱく質で、食べものをふんわりとさせる作用があります。
小麦粉には多くのグルテンが含まれていますが、グルテンは消化されにくいです。

消化されないグルテンは体内で異物とみなされ、グルテンを攻撃する「抗体」が体内に作られてしまいます。
グルテンを攻撃するために作られた抗体が、全身の臓器を攻撃してしまうこともあるのです。

小麦アレルギーの原因であるグルテン。
潰瘍性大腸炎は発症原因や治療法は明確に分かっていない難病ですが、実はグルテンが影響しているのではないかという意見もあります。

(参考:医療法人すずらん まえやま内科胃腸科クリニックHP(PDF)

グルテンフリーにすれば消化も良くおなかに優しい!

そこで注目したいのがグルテンフリーな食材です。

グルテンフリーとは、小麦粉を使っていない食べもののことを指します。

小麦粉の代わりに米粉を使用したパンやお菓子も最近は増えてきていますよね。
米粉とは、お米を砕いて粉にしたものです。小麦粉ほどではありませんが、食べものをふんわりと仕上げる働きがあります。
また、小麦粉よりも油を吸収しないためヘルシーな料理を作ることができますし、消化も良くおなかに優しい食材です。
(参考:農林水産省HP

小麦粉の代わりに米粉を使えば、お好み焼きもグルテンフリーで作ることができます。

潰瘍性大腸炎の人は消化の良い食事を選ぶ必要があるので、積極的にグルテンフリーの食事を選んだほうが良さそうですね。




潰瘍性大腸炎とお好み焼きのまとめ

潰瘍性大腸炎の人は、症状が出ていない寛解期の時であっても消化が良くおなかに優しい食事を心がけなければならず大変ですよね。
ときに無性に食べたくなるお好み焼きも、工夫次第で安心して食べることができます。

お好み焼きに使われる薄力粉には少量ではありますが、消化の悪いグルテンが含まれています。
薄力粉の代わりに米粉を使うことで、グルテンフリーで消化も良く腸への刺激を少なくすることが可能です。
お好み焼きに欠かせないマヨネーズは、脂質が多めです。カロリーカットのマヨネーズを使えば、気になる脂質も少なくできます。

他の具材は豚肉でも海鮮類でも好きなものを選んでOK!というのも嬉しいですね。

気をつけなければならない食材を工夫して、いろいろな味のお好み焼きを楽しんでください!