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職場における難病の認知

難病の職場の理解

ヤンセンファーマが12月6日に発表した「難病を抱えながら働く人々の実態に関する調査の結果」が、ニコニコニュースに上がっていたので取り上げてみたいと思います。

クローン病や潰瘍性大腸炎の発症が、ちょうど10代後半~30際と仕事を始めるか始めたばかりの時期で、まだ自分のペースで仕事を掴めないなかでどう仕事と向き合っていくか、非常に悩まれる方も多いと思います。

ヤンセンファーマとは

ベルギーが本社の製薬会社。ジョンソンエンドジョンソンのグループ会社です。

免疫疾患に対しても研究している会社になります。

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今回の調査は、一般企業の男女1000人を対象にアンケートを取った結果になっております。

難病に関する認知

平成25年度の難病指定の受給者証の数からの日本における、クローン病と潰瘍性大腸炎の人口割合は、

  • クローン病:10万人に27人
  • 潰瘍性大腸炎:10万人に100人
  • 日本全体的には約29万人の患者がいる

となっております。

年々IBD患者の数は確実に増えていると言われていますが、10万人に100人ともなるとまだまだ認知は多くないのかもしれません。

もうすでに病歴の長い方は、すでに家族や職場、親しい友人には自分の病気のことを話しており、ある程度の理解や配慮をいただいているのかもしれませんね。

病気のことを知らない人はどう思っているのか

最近では有名人の方もIBDにかかられる方もいて、少しは病名を聞いたことがあるのかもしれません。

けれども記事によると、まだ4割~5割の方は「病名も症状も知らない」と答えています。

一方、「病名や症状に認知がある方」の6割以上は「一緒に働くことに心配・ためらいはない」と答えてくれています。

ニコニコニュース「難病と仕事を両立するためには? 本人と周囲が知っておくべきこと」から

病気と仕事の両立

アンケートでは「職業によっては就職が難しい」という意見や「職場の理解があれば仕事と治療の両立は可能」という意見も分かれており、ま就職をしていない学生患者の方からすれば少し不安が残る内容にもなっています。

確かに、急な腹痛・便意など、ゆとりのあるデスクワーク中心の仕事の場合はまだ上司・同僚に声をかけやすいですが、勤務人数が少なかったり、外回りや現場中心の仕事の場合は余計に一人で悩んでしまうこともあるのかもしれません。

「あらかじめ病気の症状や対処法などを共有」することで周りの方も働きやすくなるという結果もあり、前向きな意見も増えてきているという印象を受けます。

まとめ

はじめて出会う人や病気にかかってからの人間関係の中で、なかなか自分の病気のことを言い出せない気持ちもあるかと思います。

伝えることでなにかネガティブな気持ちをもたれるのではないかという不安もあります。

就職活動の中で、病気のことを伝えるとマイナス要因にとらえられ不利になるのではないかという恐怖もあります。

しかしながら、認知が少しずつ増えていく中でそいった感情も取り除かれていくのでは、と思えるアンケート結果と感じましたが、皆さんはいかがでしたでしょうか?

もちろん自分自身も、そんな周囲に甘えることなく、しっかりした寛解をキープするような体つくりをしていかないといけないですね。